製品情報

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ELENTAL® Information

※エレンタール®の正式名称は「エレンタール®配合内用剤」です。

エレンタール® の開発の経緯

1960年代、米国NASAでエレメンタルダイエットの始まりとなる消化の必要がなく吸収容易なアミノ酸からなる宇宙食が開発されました。その後、少量で完全な栄養必要量を満たし、低残渣性であることから、病態栄養への応用が開始されました。

1968年米国Morton Norwich 社より「Vivonex」が発売、本邦でも外科領域における術前術後の栄養管理として、経腸成分栄養法が、従来の完全静脈栄養法(TPN)に匹敵する方法として見直され始めました(千葉大 小越ら)。

1977年に、米国Morton Norwich 社より技術導入し、1981年、国内で初めての成分栄養剤としてエレンタール®配合内用剤を発売しました。

本剤は、ほとんど消化を必要としない形の5大栄養素をバランスよく配合した完全栄養組成物で、低残渣性・易吸収性の経腸的高カロリー栄養剤です。

主として外科領域において術前術後の栄養管理が手術成績を決定する重要な因子となることが認識されており、従来より完全静脈栄養法(total parenteral nutrition, TPN)がこの重要な手段として実施されてきました。一方、成分栄養法は経腸的に投与されるため維持管理が容易かつ安全な方法であり、高カロリー投与を可能とすることから完全静脈栄養法に匹敵する手段として1981年5月に承認されました。

2004年11月に溶解調製の負担軽減と携帯性に優れた製品としてプラスチック容器入りを発売しました。
なお、医療事故防止対策に基づき、2009年6月に販売名を「エレンタール®」から「エレンタール®配合内用剤」に変更しました。

エレンタール® の組成の特徴

エレンタール® の特徴

  1. 化学的に明確な組成からなる成分栄養剤です。
  2. 窒素源はアミノ酸で、蛋白消化を必要としません。またアミノ酸には抗原性はありません。
  3. 脂肪は必要最小限しか配合されておらず、腸を安静に保つことができます。
  4. ほぼ完全に吸収されますので、低残渣で糞便量を減少します。
  5. 流動性に優れており、5Frの細いチューブでも容易に投与できます。
  6. 包装として、袋入り(80g)と溶解調製が簡便で携帯性に優れたプラスチック容器入り(80g)の2種類があります。
  7. 副作用発現率は28.6%(2,339件/8,170例)、主な副作用は下痢12.9%、腹部膨満感4.4%、血中AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P上昇3.7%、悪心2.1%、嘔吐1.6%、腹痛1.5%等です(再審査終了時)。 また、重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)、低血糖(0.1%未満)が報告されています。

栄養法におけるエレンタール®配合内用剤の位置づけ

組成・性状

1. 組成

添加物としてソルビン酸カリウム、ポリソルベート80、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、香料、大豆レシチン、クエン酸水和物、乳糖水和物、カルメロースナトリウムを含有する。

<参考>エレンタール®配合内用剤の栄養素別組成

カロリー計算をするための係数

窒素源はアミノ酸で構成されています

タンパク質の消化過程が不要で、吸収性に優れます。
また、腸管のエネルギー源であるグルタミンを配合しています。(13.6g/100gタンパク質)

ラット門派中総遊離アミノ酸濃度の推移

試験方法:
アミノ酸は0.24b/kgBW、大豆タンパク質、大豆ペプチド(平均鎖長3-4ペプチド)は0.3g/kgBWで、20時間絶食した雄SDラットに経口投与し、門脈血中アミノ酸濃度推移を分析した。
結  果:
アミノ酸・ペプチドの吸収速度はタンパク質に比べて明らかに高いことが示された。

低残渣です

植物繊維を含まないため残渣が少なく、糞便量や腸内細菌の量を減少させます。

残便量の変化

試験方法:
エレンタール®22例、半消化態栄養剤15例につき、およそ2000kcal/日で5〜7日間栄養剤摂取した後の、開腹時残便を評価した。半消化態栄養剤として植物繊維を含まず脂肪を10〜15%含む製品を用いた。
結  果:
エレンタール®を用いた症例では、残便量の平均は1/10〜1/5であり、21例(95%)でほとんど残便が無くなるか、きわめて少量であった。半消化態栄養剤では糞便量の減少も平均1/2〜1/5であり、11例では多量の残便があった。

脂肪含量を低く抑えています

脂肪は腸の運動と消化液分泌を引き起こします。
エレンタール®の脂肪含量は0.6%で、腸を安静に保つことができます。

腸管運動に対する脂肪の影響(ヒト)

試験方法:
正常人7名に脂肪600kcal、糖質320kcal、タンパク質200kcalを投与し、活動電位の発生数を指標として、大腸の運動量を経時的に測定した。
結  果:
糖質やタンパク質を投与しても運動量にほとんど変化はないが、脂肪の投与により腸管の運動量は著しく亢進した。

各種経腸栄養剤に含まれる脂肪量(g:1,200kcalあたり)

流動性に優れています

経鼻経管投与時に抵抗の少ない細いチューブが使用できます

栄養剤の流動性

試験方法:
各種栄養剤を1kcal/mLに溶解し、傾斜各60度に固定した8フレンチの栄養カテーテルを通過する時間を測定した。
結  果:
エレンタール®は他の栄養剤に比して非常に高い流動性を示した。

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