製品情報

製品Q&A

モビコール®配合内用剤 Q&A

「製品Q&A」は、医療関係者の皆様からよくご質問頂く事項をとりまとめたものです。
製品の適正使用に関する参考情報であり、すべての事例にあてはまるものではございません。
その他のお問い合わせは、弊社くすり相談室、または担当MRにいただきますようお願いします。

作用機序

Q.モビコール®の作用機序は?
A.

作用部位・作用機序(インタビューフォームp42、総合製品情報概要p39より)

モビコール®は高分子量化合物であるマクロゴール4000を主要な有効成分として含有します。マクロゴール4000など高分子量のポリエチレングリコール製剤を投与すると、浸透圧により1)腸管内の水分量が増加します2)。その結果、便中水分量が増加し、便が軟化、便容積が増大することで、生理的に大腸の蠕動運動が活発化し用量依存的に排便が促されます。また、腸管内の水分増加に伴う滑らかな排便により、モビコール®の便秘治療効果が発現すると考えられます。
なお、腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を適正なレベルに保持するため、モビコール®には塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよび塩化カリウムが添加されています。

モビコール®による排便促進作用

※:Norgine社 社内資料を一部改変

【引用文献】
1)Schiller LR, et al.: Gastroenterology.1988; 94(4):933-941
2)Hammer HF, et al. : J.Clin.Invest.1989; 84(4):1056-1062

参考①:製品情報概要[慢性便秘症に対するポリエチレングリコール製剤とは]MVC-B07Bより

●ポリエチレングリコールに保持された水分は吸収されにくく、腸管内および便中水分量を増加1、2)

●便容積が増大することで生理的な大腸蠕動運動が活発化1、2)

●ポリエチレングリコールは吸収されにくく3、4)、電解質配合により電解質バランスが維持される。

【引用文献】
1)中島 淳, 他:Pharma Medica 2017;35(9):31-34
2)Hammer HF, et al.: J Clin Invest 1989;84(4):1056-1062
3)Brady CE 3rd, et al.: Gastroenterology 1986;90(6):1914-1918
4)DiPiro JT, et al.: Clin Pharm 1986;5(2):153-155

参考②:患者指導箋[モビコール®配合内用剤を服用される方へ:お薬を上手に飲むために]MVC-N02Bより一部改変

●モビコール®のはたらき :モビコール®を水に溶かすことで、腸へ水分を届けることができます。
モビコール®は水に溶かして飲むことで、水分を腸まで届けて、便をやわらかくし、腸の動きを活発にします。
モビコール®を溶かした水は、体の中で吸収されずにそのまま腸に届くため、硬い便に水分をふくませることができます。水分をふくんだ便は、やわらかく大きくなり、大腸の動きを活発にして排便を促します。

参考③:小腸、大腸からの水分の吸収

便秘の患者では水分が減少していることが多い。しかし、経口摂取する水分を多くしても、通常は小腸で余分な水分が吸収されるため、大腸にもたらされる水分は増加しない。
便秘の患者は水分摂取が不足している場合に、水分摂取励行は多少効果があるが、過剰に水分を摂取しても、大腸の水分は通常以上には増えない1)

水分の吸収と分泌

【引用文献】
1)臨床消化器内科.33.4.405(2018)

2019年11月作成

Q.モビコール®に、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムが配合されている目的は?
A. 腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を適正なレベルに保持するために、モビコール®には塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよび塩化カリウムが配合されています。

参考:添付文書より

【組成・性状】

本剤は、1包中に下記の成分を含有する。
本剤は経口液用製剤(散剤)で、白色の粉末である。
成分 1包(6.8523g)中
マクロゴール4000 6.5625g
塩化ナトリウム 0.1754g
炭酸水素ナトリウム 0.0893g
塩化カリウム 0.0251g

2019年11月作成

用法・用量

Q.モビコール®は、いつ服用(服用タイミング)すればいいですか?
A. モビコール®は、主成分のマクロゴール4000が “保持した水”を、大腸に届けることで排便を促進します。
本剤の作用機序から考えると、服用タイミングに関わらず同様の効果が期待できます。
したがって、服用タイミングについては、服薬コンプライアンスを考慮し、患者様のライフスタイルに合わせた対応をお願いします。

2019年11月作成

Q.モビコール®は、食事の影響を受けますか?
A. 食事の影響はないと考えられるため、食前・食後の服用のタイミングについては、特に決まりはありません。
なお、これまで食事の内容による有効性・安全性に対する影響は、国内外ともに報告されていません。

参考:

モビコール®は、マクロゴール4000 及び電解質を配合した製剤であり、主にマクロゴール4000 の物理化学的性質により、その分子量から推定されるよりも高い浸透圧効果を有し、消化管内に水分を保持することで、用量依存的に便の排出を促進します。以上より食事の影響を受けにくい薬剤であると考えられるため、本剤の用法には食事とのタイミングに関する制限及び服用タイミングの設定は行っていません。
なお、海外における本剤の承認用法で食事とのタイミングに関する設定をしていないこと等から、本邦における本剤の開発においても食事のタイミングを規定せずに臨床試験を実施しました。

2019年11月作成

Q.モビコール®の用法は、『1日1~3回経口投与』ですが、投与量が同じであれば投与回数が異なっても効果は同じですか?
A. 海外第Ⅰ相試験で、2回投与と3回投与で、排便回数と便重量には影響しないことが確認されていることから、1日1~3回であれば効果に影響しないと考えられます。
したがって、服用の回数については、服薬コンプライアンスを考慮し患者様のライフスタイルに合わせた対応をお願いします。

参考:海外第Ⅰ相試験より

外国人健康成人(9例)を対象とした海外第Ⅰ相試験において、朝及び夕の2回投与と、朝、昼及び夕の3回投与で、排便回数及び便重量には影響しないことが確認されており、1日あたりの投与包数が同じであれば投与回数はその効果に影響しないと考えられます1),2)

【引用】
1)モビコール®配合内用剤 審査報告書p22
2)モビコール®申請資料概要:2.7.6 個々の試験のまとめ.p6(2.7.6.1 外国第I 相試験)

2019年11月作成

Q.モビコール®の『初回用量』と『最大投与量』は?
A. 年齢により、初回用量と最大投与量が規定されています。
①2歳以上7歳未満の幼児(2~6歳)
・初回用量: 1回1包を1日1回経口投与
・最大投与量: 1日量として4包まで(1回量として2包まで)
②7歳以上12歳未満の小児(7~11歳)
・初回用量: 1回2包を1日1回経口投与
・最大投与量: 1日量として4包まで(1回量として2包まで)
③成人および12歳以上の小児(12歳~)
・初回用量: 1回2包を1日1回経口投与
・最大投与量: 1日量として6包まで(1回量として4包まで)

参考:添付文書の【用法及び用量】より

本剤は、水で溶解して経口投与する。

①通常、2歳以上7歳未満の幼児には初回用量として1回1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。

②通常、7歳以上12歳未満の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。

③通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として6包まで(1回量として4包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として2包までとする。

2019年11月作成

Q.モビコール®の添付文書に記載されている『増量は2日以上の間隔をあけて行い』とは、どのような増量の仕方ですか?
A. 効果発現まで時間がかかるので、「増量する場合は1日おき、またはそれ以上の間隔をあけ、2日連続の増量は不可」という意味です。増量した場合は2日以上継続投与してからの増量になります。
※「間隔をあけて」という表現は、休薬の意味ではありません。

参考①:インタビューフォームのp10より

<参考> 増量する場合の投与日の間隔

1日目 2日目 3日目以降
投与開始日または増量した日 増量不可 増量可能
投与量を増やす場合には1 日おき、またはそれ以上の間隔をあけ、2日続けての増量は行わない。

参考②:インタビューフォームのp21、37より

服用してからの効果発現時間(服用後の「初回自発排便」までの日数)

成人国内第Ⅲ相試験(検証期):初回自発排便発現までの日数の中央値は2.0日(n=80)でした。
小児国内第Ⅲ相試験:初回自発排便発現までの日数の中央値は2.0日(n=39)でした。

2019年11月作成

Q.モビコール®の『初回用量』から『最大投与量』までの、漸増による具体的な処方事例は?
A. 以下の処方事例の一覧表を参考にお願いします。

モビコールの用法・用量(処方事例)

2歳以上7歳未満の幼児
(2~6歳)
7歳以上12歳未満の小児
(7~11歳)
成人及び12歳以上の小児
(12歳~)
【用法及び用量】
通常、2歳以上7歳未満の幼児には初回用量として1回1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。
【用法及び用量】
通常、7歳以上12歳未満の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として4包まで(1回量として2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として1包までとする。
【用法及び用量】
通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量として1回2包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量として6包まで(1回量として4包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量として2包までとする。
初回用量(1包/日)
①1回1包(1回投与)
初回用量(2包/日)
①1回2包(1回投与)
初回用量(2包/日)
①1回2包(1回投与)
(2包/日)

①1回1包、1回1包(2回投与)

②1回2包(1回投与)

(2包/日)

①1回1包、1回1包(2回投与)

(2包/日)

①1回1包、1回1包(2回投与)

(3包/日)

①1回1包、1回1包、1回1包(3回投与)

②1回1包、1回2包(2回投与)

(3包/日)

①1回1包、1回1包、1回1包(3回投与)

②1回1包、1回2包(2回投与)

(3包/日)

①1回1包、1回1包、1回1包(3回投与)

②1回1包、1回2包(2回投与)

③1回3包(1回投与)

最大投与量(4包/日)

①1回1包、1回1包、1回2包(3回投与)

②1回2包、1回2包(2回投与)

最大投与量(4包/日)

①1回1包、1回1包、1回2包(3回投与)

②1回2包、1回2包(2回投与)

(4包/日)

①1回1包、1回1包、1回2包(3回投与)

②1回2包、1回2包(2回投与)

③1回3包、1回1包(2回投与)④1回4包(1回投与)

(5包/日)

①1回1包、1回2包、1回2包(3回投与)

②1回1包、1回1包、1回3包(3回投与)

③1回2包、1回3包(2回投与)

④1回1包、1回4包(2回投与)

最大投与量(6包/日)

①1回2包、1回2包、1回2包(3回投与)

②1回1包、1回2包、1回3包(3回投与)
③1回1包、1回1包、1回4包(3回投与)

④1回2包、1回4包(2回投与)

⑤1回3包、1回3包(2回投与)

*赤字は、“初回用量”と“最大投与量”です。

<参考> 増量する場合の投与日の間隔

1日目 2日目 3日目以降
投与開始日または増量した日 増量不可 増量可能
投与量を増やす場合には1 日おき、またはそれ以上の間隔をあけ、2日続けての増量は行わない。

2019年11月作成

Q.溶解後、一度に飲めない場合、小分けにして少量ずつ服用してもいいですか?
A. 海外第Ⅰ相試験で、2回投与と3回投与で、排便回数と便重量には影響しないことが確認されていることから、小分けにして服用しても効果に影響しないと考えられます。

参考①:海外第Ⅰ相試験より

外国人健康成人(9例)を対象とした海外第Ⅰ相試験において、朝及び夕の2回投与と、朝、昼及び夕の3回投与で、排便回数及び便重量には影響しないことが確認されており、1日あたりの投与包数が同じであれば投与回数はその効果に影響しないと考えられます1),2)

【引用】
1)モビコール®配合内用剤 審査報告書p22
2)モビコール®申請資料概要:2.7.6 個々の試験のまとめ.p6(2.7.6.1 外国第I 相試験)
ただし、水以外の飲料で溶解した場合は、なるべく速やかに服用してください。

参考②:添付文書より

【適用上の注意】
(1)調製方法
本品1包あたりコップ1/3程度(約60mL)の水に溶解する。溶解後は速やかに服用すること。
(2)保存時
やむを得ず保存する必要がある場合は、冷蔵庫に保存し、できるかぎり速やかに服用すること。

参考③:患者指導箋 [モビコール®配合内用剤を服用される方へ] MVC-N01Aより

(1)水で溶解した場合
・溶かした後すぐに服用できない場合は、ラップなどでフタをして、冷蔵庫で保管してください。
・溶かした後、1度にすべて服用しきれない場合は数回に分けて服用してもかまいません。その場合は、1日あたりの服用量をその日中に飲みきるようにしてください。
(2)水以外の飲料で溶解した場合
味などが気になって服用しにくい場合は、 他の飲料に溶かして服用することもできます。 これらの飲料に溶かした後はなるべく速やかに服用してください。

2019年11月作成

Q.モビコール®の0.5包の分割処方は可能ですか?
A. モビコール®配合内用剤は、1包中に、①マクロゴール4000(6.5625g)、②塩化ナトリウム(0.1754g)、③炭酸水素ナトリウム(0.0893g)、④塩化カリウム(0.0251g)の粉末を均一に配合していますが、粒子径が異なるため、輸送中の振動によって均一配合とならないことが予想されます。したがって、分包品であるモビコール®配合内用剤の0.5包の分割処方は避けてください。
なお、0.5包の分割処方については、参考情報をご用意しておりますので、必要な場合は、くすり相談室(0120-917-719)にお問い合わせください。

2019年11月作成

Q.モビコール®は、胃瘻から経管投与できますか?
A. 実際に、胃瘻からの投与を検討した報告はありません。用法・用量外のため、お勧めできません。
なお、溶解液の粘度は下表のとおりです。胃瘻投与については、ご施設のご判断でお願いします。

参考:溶解後の粘度(インタビューフォーム.p7より)

本品1 包全量を62.5mL の水に溶解した液の性質

表Ⅳ-2.溶解液の性質

溶状 pH 浸透圧比 浸透圧 比重
(25℃)
粘度
(25℃)
無色澄明 7.5~9.5 0.9* 257 mOsm/L* 1.02* 2.54 mm2/s*

*:3 ロット平均

※動粘度の目安(20~25℃)
水:1、ウスターソース:5~10、サラダオイル:60~80、シャンプー:2000~3000
(単位(㎟/s):平方ミリメートル毎秒)

2019年11月作成

Q.モビコール®の頓用(頓服)での有効性・安全性は?
A. 頓用(頓服)での有効性・安全性は検討していません。頓用(頓服)は、承認外の用法なので避けてください。
モビコール®は、継続投与することで比較的ゆっくり作用が現れる薬剤であり、さらに継続投与により便中の水分を適正な水分量に保ち続けることが、重要だと考えます。

参考:申請資料概要の「2.7.6.個々の試験のまとめ」p27、p158より1)

成人国内第Ⅲ相試験(検証期):初回自発排便発現までの日数の中央値(50Percentile)は、2.0日(n=80)でした。(25Percentile:1.0日、75Percentile:4.0日)
小児国内第Ⅲ相試験:初回自発排便発現までの日数の中央値(50Percentile)は、2.0日(n=39)でした。(25Percentile:2.0日、75Percentile:4.0日)

【引用】
1)http://www.pmda.go.jp/drugs/2018/P20180928001/index.html

2019年11月作成

Q.モビコール®を溶解しないで、通常の散剤として飲水とともに服用できますか?
A. 溶解しないで服用することは、承認外の用法になり、有効性・安全性を検討していないため避けてください。
主成分のマクロゴール4000が、“保持した水”を大腸に届けることで排便を促進します。
したがって、必ず1包あたり約60mLの水で溶解してから服用をお願いします。

参考:添付文書より

【用法及び用量】
本剤は、水で溶解して経口投与する。
【使用上の注意】
6.適用上の注意
(1)調製方法
本品1包あたりコップ1/3程度(約60mL)の水に溶解する。
溶解後は速やかに服用すること。

2019年11月作成

Q.モビコール®の溶解液を用いて、他の経口剤を服用できますか?
A. 他の薬剤との配合変化は検討していません。モビコール®の溶解液を用いて、他剤を服用することはお勧めできません。
なお、モビコール®1包を62.5mLの水に溶解した時のpHは、7.5~9.5になります。

参考:溶解後のpH(インタビューフォーム.p7より)

本品1 包全量を62.5mL の水に溶解した液の性質

表Ⅳ-2.溶解液の性質

溶状 pH 浸透圧比 浸透圧 比重
(25℃)
粘度
(25℃)
無色澄明 7.5~9.5 0.9* 257 mOsm/L* 1.02* 2.54 mm2/s*

*:3 ロット平均

2019年11月作成

併用

Q.モビコール®を他の便秘治療薬と併用したときの有効性・安全性は?
A. モビコール®と他の便秘治療薬を併用したときの、有効性・安全性に関する検討データはありません。
国内臨床試験では、連続して72時間以上排便が認められない場合に、救済薬として、成人国内第Ⅲ相試験ではビサコジル坐剤、小児国内第Ⅲ相試験ではビサコジル坐剤・ピコスルファートナトリウム・グリセリン浣腸の使用が認められていました。救済薬を併用した患者においても本剤の効果は維持され、救済薬併用による有害事象の発現頻度の増加は認められませんでした1)
慢性便秘症の治療においては、複数の薬剤が併用される治療が行われており、本剤は他剤と作用機序が異なることからも併用されることがあると想定しております。処方医の判断(裁量権)によって、作用機序の異なる便秘治療薬と併用されることもあると思われますが、保険審査については審査機関の判断になります。

【引用】
1)モビコール®配合内用剤 審査報告書p23

2019年11月作成

配合変化

Q.モビコール®を他の薬剤(経腸栄養剤、ドライシロップ剤、液剤など)と一緒に溶解して、服用してもいいですか?
A. 薬剤との配合変化は検討していないため、モビコール®の溶解液に他剤を混合することは避けてください。
なお、モビコール®1包を62.5mLの水に溶解した時のpHは、7.5~9.5になります。

参考:溶解後のpH(インタビューフォーム.p7より)

本品1 包全量を62.5mL の水に溶解した液の性質

表Ⅳ-2.溶解液の性質

溶状 pH 浸透圧比 浸透圧 比重
(25℃)
粘度
(25℃)
無色澄明 7.5~9.5 0.9* 257 mOsm/L* 1.02* 2.54 mm2/s*

*:3 ロット平均

2019年11月作成

調製法

Q.モビコール®を速やかに溶解するためのポイントは(溶かし方は)?
A. 撹拌する際に、スプーンで円を描くようにかき回すと、渦の中心に粉末が集まり溶けにくい場合があります。以下の溶解法をお勧めします。
①水にモビコール®を加えます。
②スプーンを前後・左右に切るように撹拌すると全体が均一に速やかに溶けやすくなります。

2019年11月作成

Q.モビコール®1包を約60mLの水に溶解したときの、味・色・匂い・とろみは?
A. 味覚には個人差がありますが、わずかに塩味がします。溶解液は、無色透明で匂い・とろみはありません。
1包(6.8523g)中に塩化ナトリウム0.1754gを含有するため、約60mLの水に溶解すると、塩化ナトリウム濃度は約0.26%になり、塩味を感じるか感じないかの境目(塩味の味覚閾値は0.2~0.3%)1)、2)の塩分濃度になります。
モビコール®には、他に塩味成分の塩化カリウム(0.0251g/包)を含有しますが、少量のため、塩味にはほとんど影響しないと思われます。
なお、1包を62.5mLの水に溶解したときのpHは7.5~9.5、浸透圧は257mOsm/L、粘度(25℃)は2.54mm/sです。

参考:インタビューフォームp7より

本品1 包全量を62.5mL の水に溶解した液の性質

表Ⅳ-2.溶解液の性質

溶状 pH 浸透圧比 浸透圧 比重
(25℃)
粘度
(25℃)
無色澄明 7.5~9.5 0.9* 257 mOsm/L* 1.02* 2.54 mm2/s*

*:3 ロット平均

【引用文献】
1)三村信之:民族衛生,16,113~137(1949)
2)Skramlik, E. and Schwarz, G.: Zschr. Biol., 111, 99~127 (1959)

2019年11月作成

Q.患者指導箋には、「味などが気になって服用しにくい場合は、他の飲料に溶かして服用することもできます」と記載されていますが、(1)お勧めの飲料は? (2)モビコール®のかすかな塩味が飲料の味に影響しませんか?
A. (1)水以外で、特にお勧めしている飲料はありません。服薬コンプライアンスを考慮して、患者様のお好みに応じた飲料の選択をお願いします。
(2)一部の飲料に溶解した時の塩味の影響を検討しています。以下の患者指導箋にまとめているように、甘みのある飲料や塩味がある飲料などで溶解した場合は、塩味の影響は少ないようです。

参考①:インタビューフォームp59より

<参考>
英国NICEの治療ガイドライン1)では、好みの飲料に本剤を溶解し服用しても良いとされている。
*NICE:National institute for health and care excellence:英国国立医療技術評価機構

【引用文献】
1)National Institute for Health and Care Excellence: Constipation in children and young people: diagnosis and management 2010, p.17-22

参考②:患者指導箋[モビコール®配合内用剤飲み合わせ表](MVC-N09A)より

*嗜好は個人によって異なりますのであくまで参考としてください。
*温かいものにモビコール®を溶かす場合は30~40℃まで冷ましてください。

参考③:患者指導箋 [モビコール®配合内用剤を服用される方へ:お薬を上手に飲むために]MVC-N02Aより

水以外の飲料に溶かすこともできます。味などが気になって服用しにくい場合は、他の飲料に溶かして服用することもできます。これらの飲料に溶かした後はなるべく速やかに服用してください。

2019年11月作成

Q.添付文書の調製方法には、「水に溶解する」と記載されていますが、お湯で溶解してもいいですか?
A. 添付文書の調製方法には、「水に溶解する」と記載しており、お湯での溶解は、お勧めはしていません。
その理由は、お湯で溶解した場合、主成分のマクロゴール4000の特異な匂いがする可能性があること、さらに、成分の一つである炭酸水素ナトリウムが、65℃以上の溶液中で速やかに分解するためです。

参考①:

「低温の水を加えたときは分解せずに溶解するが、水溶液を長く放置するか、激しく振り混ぜると二酸化炭素を放出し、65℃以上に加温すると急速に分解して炭酸ナトリウムとなる。」1)

参考②:患者指導箋[モビコール®配合内用剤飲み合わせ表](MVC-N09A)より

*温かいものにモビコール®を溶かす場合は30~40℃まで冷ましてください。

【引用文献】
1)第十七改正 日本薬局方解説書C-2996(2016)の『炭酸水素ナトリウム』

2019年11月作成

Q.モビコール®の調製法は、『1包あたり約60mLの水に溶解』ですが、溶解水が規定量より少ない場合の臨床効果への影響は?
A. モビコール®は、主成分のマクロゴール4000が “保持した水”を、大腸に届けることで排便を促進します。
規定量より少ない水で溶解した場合の有効性・安全性を検討したデータがなく、お勧めできません。したがって、必ず1包あたり約60mLの水で溶解してから服用をお願いします。
なお、規定量より少ない水で溶解した場合の有効性・安全性については、参考情報をご用意しておりますので、必要な場合は、くすり相談室(0120-917-719)にお問い合わせください。

2019年11月作成

Q.モビコール®の調製法は、『1包あたり約60mLの水に溶解』ですが、溶解水が規定量より多い場合の臨床効果への影響は?
A. 規定量より多い水に溶解して、有効性・安全性を検討したデータはありません。
通常、水を摂取すると小腸でほとんど吸収され、大腸まで届く水はわずかですが、モビコール®は主成分のマクロゴール4000が“保持した水”を、大腸に届けることで排便を促進します。
マクロゴール4000に“保持された水”は、小腸で吸収されずに大腸内の水分量を増加させますが、規定量より多い溶解水で溶解した場合、規定量を超えた溶解水はマクロゴール4000が保持することができず、小腸で吸収されるため、便秘に対する有効性・安全性には影響しないと推察されます。

参考:小腸、大腸からの水分の吸収

便秘の患者では水分が減少していることが多い。しかし、経口摂取する水分を多くしても、通常は小腸で余分な水分が吸収されるため、大腸にもたらされる水分は増加しない。
便秘の患者は水分摂取が不足している場合は、水分摂取の励行により多少効果があるが、過剰に水分を摂取しても、大腸の水分は通常以上には増えない1)

水分の吸収と分泌

【引用文献】
1)臨床消化器内科.33.4.405(2018)

2019年11月作成

Q.添付文書には、「溶解後は速やかに服用すること」と記載されていますが、溶解後の安定性は?
A. 1包を62.5mLの水に溶解した液の7日間の安定性試験では、いずれも安定でした。ただし、物理・化学的な安定性データであり、細菌繁殖等の検討をしていません。
したがって、溶解後すぐに服用できなかった場合は、容器にラップなどの覆いをして冷蔵庫に保管していただき、『その日のうちに飲み切る』ようにしてください。
*なお、水以外の飲料で溶解した場合は保存を避けて、溶解後速やかに服用ください。

参考①:インタビューフォーム.p8より

表Ⅳ-5.溶解後の安定性試験

保存条件 保存形態 保存期間 結果
5℃ ポリエチレン容器 7 日 変化なし
25℃、60%RH ポリエチレン容器 7 日 変化なし

参考②:患者指導箋「モビコール®配合内用剤を服用される方へ:MVC-N01A」より

参考③:添付文書より

【使用上の注意】
6.適用上の注意
(1)調製方法
本品1包あたりコップ1/3程度(約60mL)の水に溶解する。溶解後は速やかに服用すること。
(2)保存時
やむを得ず保存する必要がある場合は、冷蔵庫に保存し、できるかぎり速やかに服用すること。

2019年11月作成

Q.モビコール®の開封後の安定性は?誤って開封した場合の保管方法は?
A. 開封して、25℃・90%RHの条件下で、3ヶ月後に吸湿による固化を認めています。
当日の服用分であれば、開封部分を折り曲げて、湿気を避けて保管し、固化などの変化がないことを確認した上で、規定量の水(1包あたり約60mL)で溶解して、その日のうちに服用してください。
*なお、開封後、その日のうちに服用しなかった場合は、廃棄をお願いします。

参考:インタビューフォーム.p8より

表Ⅳ-4.安定性試験

安定性試験 保存条件 保存形態 期間 結果
長期保存試験 25℃、
60%RH
アルミニウムラミネート袋、
気密
36ヵ月 変化なし
加速試験 40℃、
75%RH
アルミニウムラミネート袋、
気密
6ヵ月 変化なし



温度 50℃ アルミニウムラミネート袋、
気密
3ヵ月 変化なし
湿度 25℃、
90%RH
アルミニウムラミネート袋、
開放
3ヵ月 吸湿により固化し、
見かけの含量が低下
19,000lx、
5W/m2
ガラス皿 64時間 変化なし

2019年11月作成

Q.モビコール®は、『とろみ剤』を使用して服用できますか?
A. とろみ剤の使用については、有効性・安全性を検討した報告がないので、お勧めできません。
なお、とろみ剤の使用については、参考情報をご用意しておりますので、必要な場合は、くすり相談室(0120-917-719)にお問い合わせください。

2019年11月作成

Q.モビコール®を溶解しないで、『服薬ゼリー』に混ぜて、服用できますか?
A. 服薬ゼリーの使用については、有効性・安全性を検討した報告がないので、お勧めできません。
モビコール®は主成分のマクロゴール4000が、“保持した水”を、大腸に届けることで排便を促進します。
服薬ゼリーは、薬剤を溶解することなくゼリーで包み込み(ゼリーとかき混ぜる)、飲みやすくするために用います。
したがって、モビコール®は、溶解しないで固まった状態で服用することになります。 

2019年11月作成

Q.モビコール®のインタビューフォームに、『各種飲料との配合変化試験結果』の一覧がありますが、浸透圧を測定している理由は?
A. この表は、モビコール®1包を62.5mLの市販の7種類の飲料で溶解した時の外観変化と浸透圧変化をまとめたものです。
溶解後の浸透圧が生理的浸透圧より低くなると、溶解水の一部が小腸で吸収される可能性があるので浸透圧を測定しています。

参考①:インタビューフォームp71より

その他の関連資料

【各種飲料との配合変化試験】

本剤1 包全量を62.5mL の各飲料に溶解した液の配合変化試験結果

表XIII-1.各種飲料との配合変化試験結果

飲料 測定溶液 外観 浸透圧*
(mOsm/L)
オレンジジュース
(なっちゃん)
溶解液 赤黄色の液(濁りあり) 894
飲料(対照) 赤黄色の液(濁りあり) 591
リンゴジュース
(なっちゃん)
溶解液 ごく薄い黄色の液(濁りあり) 977
飲料(対照) ごく薄い黄色の液(濁りあり) 668
スポーツドリンク
(ポカリスエット)
溶解液 わずかに白みを帯びた半透明の液 645
飲料(対照) わずかに白みを帯びた半透明の液 304
緑茶
(お~いお茶)
溶解液 黄色澄明の液 286
飲料(対照) 黄色澄明の液 20
烏龍茶
(烏龍茶)
溶解液 暗赤黄色澄明の液 286
飲料(対照) 濃赤黄色澄明の液 17
麦茶
(健康ミネラルむぎ茶)
溶解液 濃赤黄色の液(濁りあり) 288
飲料(対照) 濃赤黄色澄明の液 17
紅茶
(午後の紅茶® ストレートティー)
溶解液 黄赤色澄明の液 521
飲料(対照) 黄赤色澄明の液 197

*:3 回繰り返し測定の平均

※なお、それぞれの溶解液の浸透圧は、各飲料の浸透圧に比べ、約250~300mOsm/L 高く、本剤を水に溶解した際の浸透圧257 mOsm/L と同程度か又はそれより少し高い浸透圧の上昇を示した。

参考②:〈生理的浸透圧〉280~290mOsm/L

参考③:患者指導箋[モビコール®配合内用剤を服用される方へ:お薬を上手に飲むために]MVC-N02Aより

水以外の飲料に溶かすこともできます。味などが気になって服用しにくい場合は、他の飲料に溶かして服用することもできます。これらの飲料に溶かした後はなるべく速やかに服用してください。

2019年11月作成

安全性

Q.モビコール®の過量投与による症状は?対処法は?
A. 過量投与により、下痢又は嘔吐による過度の体液喪失が生じた場合、脱水や電解質異常が起こる可能性があります。水分摂取、電解質補正等の適切な処置をお願いします。

参考①:添付文書より

【使用上の注意】
5.過量投与
過量投与により、下痢又は嘔吐による過度の体液喪失が生じた際には、水分摂取、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
※「過量投与」の項は、欧州のSmPC(欧州製品概要)を参考に設定しています。

参考②:MOVICOL®のSmPC(欧州製品概要)より

「Overdose」
Severe abdominal pain or distension can be treated by nasogastric aspiration.
Extensive fluid loss by diarrhoea or vomiting may require correction of electrolyte disturbances.

2019年11月作成

臨床効果

Q.成人における、服用してからの効果発現時間(服用後の「初回自発排便」までの日数)は?
A. 成人国内第Ⅲ相試験(検証期):初回自発排便発現までの日数の中央値は2.0日(n=80)でした。

参考:申請資料概要の「2.7.6.個々の試験のまとめ」p27より1)

初回自発排便発現までの日数の中央値(50Percentile)は、2.0日(n=80)でした。
25Percentile:1.0日、 75Percentile:4.0日

【引用】
1)http://www.pmda.go.jp/drugs/2018/P20180928001/index.html

2019年11月作成

Q.小児における、服用してからの効果発現時間(服用後の「初回自発排便」までの日数)は?
A. 小児国内第Ⅲ相試験:初回自発排便発現までの日数の中央値は2.0日(n=39)でした。

参考:申請資料概要の「2.7.6.個々の試験のまとめ」p158より1)

初回自発排便発現までの日数の中央値(50Percentile)は、2.0日(n=39)でした。
25Percentile:2.0日、 75Percentile:4.0日

【引用】
1)http://www.pmda.go.jp/drugs/2018/P20180928001/index.html

2019年11月作成

特殊背景患者

Q.モビコール®は、水分制限・塩分制限をしている患者さん(透析、心不全など)へ投与できますか?
A. 透析患者さん、心不全患者さんを対象にした有効性・安全性を検討したデータはありません。
しかしながら、モビコール®の溶解水・電解質はほとんど体内に吸収されないと考えられ、添付文書には、透析患者・心不全患者の禁忌・慎重投与の記載はなく、投与についての制限はありません。

参考①:溶解水の吸収

モビコール®は、主成分のマクロゴール4000が、“保持した水”を、大腸に届けることで排便を促進します。
したがって、モビコール®1包あたり約60mLの水で溶解した場合、この約60mLの水は、腸管内からはほとんど吸収されないと推察されます。
*しかしながら、規定量を超える水は腸管から吸収されると考えられるので、注意が必要です。

参考②:患者指導箋[モビコール®配合内用剤を服用される方へ:お薬を上手に飲むために]MVC-N02Aより

参考③:塩化ナトリウムの吸収

腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を適正なレベルに保持するため、モビコール®には塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよび塩化カリウムが配合されています。
したがって、モビコール®に含まれているこれらの電解質は吸収されないと推察され、塩分制限をされている患者さんへの注意喚起は行っておりません。

参考④:マクロゴール4000の吸収(インタビューフォーム.p45より)

・臨床試験で確認された血中濃度
マクロゴール4000は経口投与時にほとんど吸収されない(外国人データ)1),2)
<参考>
健康成人にポリエチレングリコール3350と電解質を消化管洗浄に用いたとき、血漿及び尿中ポリエチレングリコール3350を測定(ポリエチレングリコール3350の測定下限値は10μg/mL)したが、血漿中に検出されず、尿中に投与後12時間で投与量の約0.04%が排泄された1)
*海外で発売されているMOVICOL®の主成分であるポリエチレングリコール3350は日本の公定書での規格がないため、日本薬局方にあわせてマクロゴール4000に変更しているが、有効成分は同等である。

【引用文献】
1)DiPiro JT, et al.: Clin Pharm 1986; 5(2): 153-155
2)Brady CE 3rd, et al.: Gastroenterology 1986; 90(6): 1914-1918

参考⑤:添付文書より

【組成・性状】

本剤は、1包中に下記の成分を含有する。
本剤は経口液用製剤(散剤)で、白色の粉末である。
成分 1包(6.8523g)中
マクロゴール4000 6.5625g
塩化ナトリウム 0.1754g
炭酸水素ナトリウム 0.0893g
塩化カリウム 0.0251g

2019年11月作成

Q.モビコール®は、妊婦さんに投与できますか?
A. 添付文書には、妊婦への投与について、“警告、禁忌、慎重投与”の記載はありません。
しかしながら、安全性が確立していないことから、添付文書には、「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]」と記載しています。
なお、生殖発生毒性試験(経口投与)1)では、骨化遅延・骨格変異の増加がありましたが、催奇形性は認められていません。

参考①:インタビューフォームp52の「妊産婦への投与」の解説より

・妊産婦への投与
MOVICOL®のSmPC(欧州製品概要)に記載のFertility, pregnancy and lactation(生殖能力、妊娠、授乳)の項において、臨床的にはMOVICOL®の全身曝露は無視できるため、妊娠中の影響は予測されず、MOVICOL®は妊娠中に使用できるとされている。
また、動物実験において催奇形性は認められていない1)。しかし、妊娠中の投与に関する安全性は確立していないため設定した。

参考②:インタビューフォームp63の「妊婦への投与に関する海外情報」より

以下、英国のMOVICOL®PlainのSmPC(欧州製品概要)における該当部分の記載
・Pregnancy
There are limited amount of data from the use of MOVICOL in pregnant women. Studies in animals
have shown indirect reproductive toxicity. Clinically, no effects during pregnancy are anticipated,
since systemic exposure to macrogol 3350 is negligible.
MOVICOL can be used during pregnancy.

参考③:インタビューフォームp57の社内資料『生殖発生毒性試験(経口投与)』より1)

表Ⅸ-3.生殖発生毒性試験(経口投与)

項目 動物種等 期間 投与量*1
(mg/kg/日)
試験成績
受胎能及び着床までの初期胚発生 雌雄SD ラット
(各群:20 例)
雄:交配前4週間~3週間の交配期間終了
雌:交配前2週間~妊娠7日
0、10,000、20,000、40,000(1 回あたり5,000、10,000、20,000mg/kg)対照群:水

・無毒性量:親動物の一般毒性は10,000mg/kg/日未満、親動物の受胎能、生殖能及び初期胚発生は40,000mg/kg/日

・10,000mg/kg/ 日以上: 粥状便又は下痢、立毛(雄)、摂餌量の減少(雌)

・20,000mg/kg/日以上:体重及び摂餌量の減少(雄)

・死亡例なし

胚・胎児発生 雌性SD ラット
(各群:25 例)
妊娠6~17日 0、10,000、20,000、40,000(1 回あたり5,000、10,000、20,000mg/kg)対照群:水

・無毒性量:母動物及び胚・胎児発生のいずれも10,000mg/kg/日

・20,000mg/kg/日以上:母動物で軟便又は下痢、摂餌量の減少。胎児で骨格変異(波状肋骨、肋骨短縮)の頻度の増加*2

・40,000mg/kg/日:母動物で立毛、自発運動減少、体重の減少、摂水量の増加、1 例死亡(立毛、下痢、肺の赤色化、消化管の拡張)。胎児で生存胎児数・胎児体重・胎盤重量の減少、吸収胚数の増加、骨化遅延(舌骨、胸骨、胸椎、腰椎、仙椎及び尾椎の椎体及び椎弓、恥骨、坐骨、第5 中手骨並びに第5 中足骨の未骨化又は不完全骨化の胎児)の頻度増加

・胎児でみられた変化は母動物の栄養状態の悪化に関連した変化と推察

雌性Himalayanウサギ
(各群:24 例)
妊娠6~20日 0、600、2,000、6,000(1 回あたり300、1,000、3,000mg/kg)対照群:水

・無毒性量:母動物は600mg/kg/日未満。胚・胎児発生は2,000mg/kg/日

・600mg/kg/日以上:母動物で体重の減少傾向、摂餌量の減少、摂水量の増加、流産*3

・2,000mg/kg/日以上:母動物で軟便又は下痢の発生頻度増加、胎児で総吸収胚数の増加、生存数の減少

・6,000mg/kg/日:胎児で骨格変異(胸骨融合等)の頻度の増加

・胎児でみられた変化は母動物の栄養状態の悪化に関連した変化と推察

出生前及び出生後の発生並びに母体の機能 雌性SD ラット
(各群:20 例)
妊娠6日~授乳21日 0、10,000、20,000、30,000(1 回あたり5,000、10,000、15,000mg/kg)対照群:水

・無毒性量:F0 母動物は10,000mg/kg/日。F1 出生児の発生及び生殖能は20,000mg/kg/日。F2 出生児の発生は30,000mg/kg/日

・10,000mg/kg/日以上:F0 母動物で粥状便 20,000mg/kg/日以上:F0 母動物で軟便、下痢、立毛、F1 出生児で受胎能の経度な減少(雄)*2

・30,000mg/kg/日:F0 母動物で自発運動減少、摂餌量の減少、出生児の出生4 日後生存率の軽度な減少。F1 出生児で体重増加量の減少、性成熟のわずかな遅延(陰茎の包皮分離までの日数の増加)

*1 1 日2 回、6 時間間隔で投与。
*2 試験施設における背景値の範囲内の変動であった。
*3 流産例数は600 mg/kg/日群で2/24 例、2,000 及び6,000 mg/kg/日群で各5/24 例。

【引用文献】
1)EAファーマ株式会社;社内資料(毒性試験「生殖発生毒性試験」)

2019年11月作成

Q.モビコール®は、授乳婦さんに投与できますか?
A. 添付文書には、授乳婦への投与について、“警告、禁忌、慎重投与”の記載はありません。
しかしながら、安全性が確立していないことから、添付文書には、「授乳中の投与は、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。」と記載しています。

参考①:インタビューフォームp52の「授乳婦への投与」の解説より

・授乳婦への投与
MOVICOL®のSmPC(欧州製品概要)に記載のFertility, pregnancy and lactation(生殖能力、妊娠、授乳)の項によれば、本剤の全身曝露による母乳への影響はないと考えられる。
また、ポリエチレングリコールに関する公表論文1)から、本剤を経口投与してもポリエチレングリコールはほとんど吸収されず、他の吸収された物質もそのまま排泄されるものと考えられた。しかしながら、授乳中の投与に関し、安全性は確立していないため設定した。

参考②:インタビューフォームp63の「授乳婦への投与に関する海外情報」より

以下、英国のMOVICOL®PlainのSmPC(欧州製品概要)における該当部分の記載
・Breastfeeding(授乳)
No effects on the breastfed newborn/infant are anticipated since the systemic exposure of the breastfeeding woman to Macrogol 3350 is negligible.
MOVICOL can be used during breast-feeding.

【引用文献】
1)DiPiro JT, et al.: Clin Pharmacy 1986; 5(2): 153-155

2019年11月作成

Q.モビコール®は、低出生体重児、新生児、乳児、2歳未満の幼児に投与できますか?
A. 本剤は2歳以上の幼児及び小児を対象とした国内の臨床試験において、有効性および安全性が示されており1)、2歳未満の乳幼児に対する有効性・安全性は検討していません。2歳未満は承認外のため投与は避けてください。海外におけるモビコール®の対象年齢も2歳以上です。
なお、2歳未満の乳幼児に対する1日用量については、参考情報をご用意しておりますので、必要な場合は、くすり相談室(0120-917-719)にお問い合わせください。

【引用】
1)EAファーマ株式会社;社内資料(小児国内第Ⅲ相試験)

2019年11月作成

Q.モビコール®を高齢者に投与する場合の注意点は?
A. 添付文書の『高齢者への投与』の項には、「一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意すること。」と記載していますが、高齢者に対する用法・用量、有効性・安全性について検討したデータはありません。
なお、主成分のマクロゴール4000は、ほとんど吸収されないため1)、高齢者においても生理機能の低下による影響は少ないと考えられます。
また、高齢者の場合、水分摂取が十分でない可能性があるので、水分摂取には注意が必要です。

参考①:患者指導箋[モビコール®配合内用剤を服用される方へ:お薬を上手に飲むために]MVC-N02Aより

参考②:インタビューフォーム.p45より

・臨床試験で確認された血中濃度
マクロゴール4000は経口投与時にほとんど吸収されない(外国人データ)1)、2)
<参考>
健康成人にポリエチレングリコール3350と電解質を消化管洗浄に用いたとき、血漿及び尿中ポリエチレングリコール3350を測定(ポリエチレングリコール3350の測定下限値は10μg/mL)したが、血漿中に検出されず、尿中に投与後12時間で投与量の約0.04%が排泄された1)
*海外で発売されているMOVICOL®の主成分であるポリエチレングリコール3350は日本の公定書での規格がないため、日本薬局方にあわせてマクロゴール4000に変更しているが、有効成分は同等である。

参考③:添付文書より

【組成・性状】

本剤は、1包中に下記の成分を含有する。
本剤は経口液用製剤(散剤)で、白色の粉末である。
成分 1包(6.8523g)中
マクロゴール4000 6.5625g
塩化ナトリウム 0.1754g
炭酸水素ナトリウム 0.0893g
塩化カリウム 0.0251g

【引用文献】
1)DiPiro JT, et al.: Clin Pharm 1986; 5(2): 153-155
2)Brady CE 3rd, et al.: Gastroenterology 1986; 90(6): 1914-1918

2019年11月作成

保険審査

Q.モビコール®と他の便秘治療薬との併用は、保険診療上認められますか?
A. 処方医の判断(裁量権)によって、モビコール®と作用機序が異なる他の便秘治療薬と併用されることがあると思われますが、保険審査については各都道府県の審査機関の判断になります。 ※併用のQ&A「モビコール®を他の便秘治療薬と併用したときの有効性・安全性は?」も参照ください。

2019年11月作成

Q.未治療の初診患者さんに、モビコール®をファーストチョイスの便秘薬として投与することは、保険診療上認められますか?
A. 平成30年11月27日付の「保医発1127第2号」(厚生労働省保険局医療課長)には、各新薬について、以下の記載があります。
この通知が各都道府県の審査機関に発出されていますが、未治療患者への各種新薬の投与の可否については、この通知を受けた各都道府県の審査機関の判断になります。

参考:保医発1127第2号より

(1)モビコール®配合内用剤
「本製剤の成人への使用に当たっては、他の便秘症治療薬(ルビプロストン製剤、エロビキシバット水和物製剤、リナクロチド製剤及びラクツロース製剤を除く。)で効果不十分な場合に、器質的疾患による便秘を除く慢性便秘症の患者へ使用すること。」

*下線部からは、『2歳以上の幼児と小児』は、該当しないと解釈されます。

(2)グーフィス®錠5mg
「本製剤の使用に当たっては、他の便秘症治療薬(ルビプロストン製剤、リナクロチド製剤、マクロゴール4000配合製剤及びラクツロース製剤を除く。)で効果不十分な場合に、器質的疾患による便秘を除く慢性便秘症の患者へ使用すること。」
(3)アミティーザ®カプセル12μg及び24μg
「本製剤の使用に当たっては、他の便秘症治療薬(エロビキシバット水和物製剤、リナクロチド製剤、マクロゴール4000配合製剤及びラクツロース製剤を除く。)で効果不十分な場合に、器質的疾患による便秘を除く慢性便秘症の患者へ使用すること。」
(4)リンゼス®錠0.25mg
「本製剤の器質的疾患による便秘を除く慢性便秘症への使用に当たっては、他の便秘症治療薬(ルビプロストン製剤、エロビキシバット水和物製剤、マクロゴール4000配合製剤及びラクツロース製剤を除く。)で効果不十分な場合に使用すること。」
(5)ラグノス®NF経口ゼリー分包12g
「本製剤の使用に当たっては、他の便秘症治療薬(ルビプロストン製剤、エロビキシバット水和物製剤、リナクロチド製剤及びマクロゴール4000配合製剤を除く。)で効果不十分な場合に、器質的疾患による便秘を除く慢性便秘症の患者へ使用すること。」

2019年11月作成

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