EAファーマ株式会社(代表取締役社長:籔根英典)は、日本における便秘の生活に与える影響や治療実態を明らかにすることを目的として、便秘の症状を有する方を対象に大規模なWebアンケート調査(CONNECT survey)を実施しました。本調査の結果は、消化器領域の国際学術誌 Digestion に掲載されました。
【調査の概要】
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2025年10月2日~6日
対象:便秘の症状があると回答した全国の成人
回答者数:2,300名
調査実施会社:株式会社クロス・マーケティング
企画・資金提供:EAファーマ株式会社
主な調査内容:便秘の症状をCSSスコア、日常的な便の形状をブリストル便形状スケール(BSFS)、生活の質(QOL)をSF-8質問票、労働への影響をWPAI質問票で評価し、便秘の治療状況や治療ニーズ等についても調査した。
掲載誌:Digestion(https://doi.org/10.1159/000552237)
筆頭著者:髙木智久先生(京都府立医科大学大学院医学研究科 消化器内科学教室 教授)
CONNECTの命名由来:Constipation treatment needs and circumstanceから「CONNECT(つなぐ)」と命名しましたが、これには「便秘を社会や適切な治療につなぐ」という想いを込めています。
制限(Limitation):インターネットによる調査であるため対象に偏りが生じている可能性があるなど。
【調査でわかった主なポイント】
1.便秘は生活の質(QOL※1)に影響していました
便秘の症状(CSSスコア※2)が強くなるほど、生活の質(QOL)の指標であるSF-8スコア※3は身体的にも精神的に低下し、便秘の症状が強まるほど身体的な健康感も気分やこころの調子も損なわれる傾向が確認されました。また、日常的な便の状態が「ほどよい硬さ・形」とされるBSFS※44の状態の人では、SF-8スコアが高いこともわかりました。
2.便秘は仕事や日常活動のパフォーマンスにも影響していました
便秘の症状(CSSスコア)が強くなるほど、労働や日常活動への障害の大きさを示すWPAIスコア※5が高まり、仕事や生活への支障が大きくなることが確認されました。また、日常的な便の状態が正常便とされるBSFS3-5の方でWPAIスコアは低く、仕事や生活への支障が小さいこともわかりました。
3.便秘による医療機関への受診には心理的なハードルがあることがわかりました
便秘の症状があるにもかかわらず、約4割の方は便秘薬を使用していませんでした。その理由として多かったのは、「薬を飲むほどではないと思っている」、「副作用が心配」、「費用がかかりそう」などでした。
また、便秘薬を使っていても、約6割が医療機関を受診せず、市販薬のみで対処していることもわかりました。受診しない理由としては、「受診が面倒」、「便秘で病院に行くのは恥ずかしい」といった心理的なハードルが多く回答されました。
4.便秘薬に対して「効果」と「安全性」の両立が求められていました
便秘薬に対して重視されていたのは、「きちんと効果を感じられること」「すっきり排便できること」「副作用が起こりにくいこと」などが多く回答されました。一方で便秘薬への心配事としては「吐き気」が最も多く回答されました。
5.便秘薬の飲みやすさの面では、錠剤タイプ、1日1回の薬が好まれていました
薬のタイプとしては錠剤を好む方が約8割と多く、8割以上の方が1日1回がよいと回答しました。
【EAファーマの考え方】
今回の調査では便秘が生活の質や労働、日常活動にも影響を与えることが確認された一方で、医療機関への受診や治療が十分に行われていない実態も明らかになりました。
EAファーマは、消化器疾患に携わるヒューマン・ヘルスケア(hhc)企業として患者さん一人ひとりの悩みや生活背景に寄り添った治療選択が行われることが重要だと考えています。本調査結果が、「便秘について相談してみよう」「自分に合った治療について考えてみよう」と考えるきっかけとなり、よりよい生活につながる一助となれば幸いです。
補足説明:
※1 QOL(Quality of Life):生活の質を示す指標。身体的・精神的な健康状態や日常生活の満足度などを総合的に評価するもの。
※2 CSSスコア(Constipation Scoring System):便秘の症状の重症度を評価する指標。スコアが高いほど便秘症状が重いことを示す。
※3 SF-8スコア:健康関連QOLを評価する指標で、身体的および精神的健康状態を測定する。スコアが高いほど健康状態が良好であることを示す。
※4 ブリストル便形状スケール(BSFS:Bristol Stool Form Scale):便の形状を7段階で分類する指標。便の状態を客観的に評価するために用いられる。
※5 WPAI(Work Productivity and Activity Impairment):健康問題による仕事や日常活動への影響度を示す指標。割合が高いほど、活動への支障が大きいことを示す。
以上