| 試験デザイン | プラセボ対照無作為化二重盲検多施設共同並行群間比較試験 |
| 対象・方法 | 15歳以上の慢性便秘症患者156例(有効性解析対象例[Full Analysis Set(FAS)]:156例、安全性解析対象例:156例)とした。モビコール®6.9g包※1及びプラセボ6.9g包は、1包あたり約62.5mLの水に溶解した。2週間の観察期間の後、モビコール®またはプラセボを2週間経口投与した。開始用量は1日1回2包とし、患者の状態により投与量を調節した※2。なお、増量する場合は1日おきに行い、投与量の上限は1日6包とした。 |
| 評価項目 | 有効性に関する評価項目※3(患者日誌のデータに基づき評価) 【主要評価項目(検証的評価項目) 検証期第2週の自発排便回数の観察期間第2週からの変化量 【副次評価項目】 Bristol便形状スケールに基づいた便硬度 等 |
| 安全性に関する評価項目 | 有害事象 |
| 解析計画 | 主要評価項目(検証的評価項目)の主解析は、「検証期第2週の自発排便回数の観察期間第2週からの変化量※4」に正規分布を仮定し、観察期間第2週の自発排便回数を共変量とした共分散分析(ANCOVA)を適用した。解析結果として共分散分析で調整された「自発排便回数の変化量」の推定値、95%信頼区間、p値を算出した。 副次評価項目である検証期第2週の完全自発排便回数の観察期間第2週からの変化量※3は、各被験者における完全自発排便回数の変化量を求め、投与群ごとに要約統計量及び平均値の95%信頼区間を求めた。Bristol便形状スケールに基づいた便硬度は、便硬度の平均値を連続量として取扱い、投与群ごとに要約統計量を算出した。 安全性の解析は検証期を対象に、投与群別に実施した。安全性解析対象集団はモビコール®またはプラセボが1回以上投与された患者とした。 |
※2 6. 用法及び用量 一部抜粋(12歳以上の小児及び成人の用量のみ記載) 本剤は、水で溶解して経口投与する。通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量としてLD 6包又はHD 3包まで(1回量としてLD 4包又はHD 2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 2包又はHD 1包までとする。
| 試験デザイン | 非盲検長期継続投与試験 |
| 対象・方法 | 検証期を完了した153例(検証期で3例が投与中止)を対象とした(有効性解析対象例[Full Analysis Set(FAS)]:153例、安全性解析対象例:153例)。 検証期終了後、2週間の休薬期間を設定した後、すべての患者に対してモビコール®を52週間経口投与した。開始用量は1日1回2包とし、患者の状態により投与量を調節した※2。なお、増量する場合は1日おきに行い、投与量の上限は1日6包とした。 |
| 評価項目 | 有効性に関する評価項目※3(患者日誌のデータに基づき評価) 【副次評価項目】※5 継続期各週の自発および完全自発排便回数の観察期間第2週からの変化量 Bristol便形状スケールに基づいた便硬度 等 |
| 安全性に関する評価項目 | 有害事象 |
| 解析計画 | 安全性の解析は、全期間(検証期から継続期第52週まで)を対象に集計を行った。安全性解析対象集団は、モビコール®が1回以上投与された患者とした。 |
※2 6. 用法及び用量 一部抜粋(12歳以上の小児及び成人の用量のみ記載) 本剤は、水で溶解して経口投与する。通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量としてLD 6包又はHD 3包まで(1回量としてLD 4包又はHD 2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 2包又はHD 1包までとする。
8. 重要な基本的注意 本剤投与中は腹痛や下痢があらわれるおそれがあるので、症状に応じて減量、休薬又は中止を考慮し、本剤漫然と継続投与しないよう、定期的に本剤の投与継続の必要性を検討すること。
| 推 奨 |
|
| 推 奨 |
|
| 回 答 |
|
| A | 質の高いエビデンス(High) 真の効果がその効果推定値に近似していると確信できる. |
| B | 中程度の質のエビデンス(Moderate) 効果の推定値が中程度信頼できる.真の効果は,効果の効果推定値におおよそ近いが,それが実質的に異なる可能性もある. |
| C | 質の低いエビデンス(Low) 効果推定値に対する信頼は限定的である.真の効果は,効果の推定値と,実質的に異なるかもしれない. |
| D | 非常に質の低いエビデンス(Very Low) 効果推定値がほとんど信頼できない.真の効果は,効果の推定値と実質的におおよそ異なりそうである. |
| 推奨度 | |
| 強(強い推奨) | “実施する” ことを推奨する “実施しない” ことを推奨する |
| 弱(弱い推奨) | “実施する” ことを提案する “実施しない” ことを提案する |
監修者コメント
本ガイドラインでは、新たに慢性便秘症診療フローチャートを掲載し、その中でも機能性便秘症やオピオイド誘発性便秘症に対する薬物治療についてはまず浸透圧性下剤の使用を検討することが示された。
そして、CQ5-1慢性便秘症に浸透圧性下剤は有効か?では、解説に浸透圧性下剤の中でPEG(ポリエチレングリコール)等に関して記載がなされた。
PEG製剤はこれまでに有用性を裏付けるエビデンスが数多く報告されており(海外データ)1)~7)、2歳以上の小児にも適応がある。PEG製剤の特徴として、電解質を添加することで電解質バランスを維持し、浸透圧を適正なレベルに保持する点が他の浸透圧下剤と異なることが挙げられる。また、PEG製剤は体内にほとんど吸収されず、慎重投与や薬物相互作用も確認されていない。PEG製剤は、腎機能障害のある慢性便秘症患者、高齢の慢性便秘症患者、PPIを併用している慢性便秘症患者等を中心に役立てられる可能性がある。
PEG製剤は、ACGの診療ガイドラインでは推奨度A8)、米国消化器病学会の便秘診療ガイドラインでも有効性が記載されており9)、本ガイドラインに新たに掲載された浸透圧性下剤として、今後、本邦での更なる患者貢献が期待される。
・腹痛や下痢などの症状があらわれた場合には減量や休薬、中止を考慮する場合があります。
便の構成成分(重量比)
便の構成成分(重量比)
青柳邦彦:臨床と研究 2017; 94(4): 505-509
便形状別の⽔分⽐率
便形状別の⽔分⽐率
平塚秀雄:治療 1994; 76(2): 161-165
| 対象 | 本剤を初めて使用する、小児を含む慢性便秘症患者544例(男性:217例、女性:327例、15歳未満232例、15歳以上312例、平均年齢42.2±34.1)。本調査は2019年5月より開始し、887例が中央登録方式により登録された。2021年6月までに773例の調査票を入手し、571例の調査票が固定された。安全性解析除外症例27例を除く544例を安全性解析対象例、有効性解析対象例とした。なお、いずれの解析対象例にも、承認された用法および用量の範囲外で使用した症例が含まれる。 |
| 方法 |
|
| 観察項目 | 患者背景/1日投与量(投与4週時)/安全性(副作用の年齢階層別サブグループ解析) |
| 解析計画 |
|
| Limitation |
|
6. 用法及び用量 一部抜粋 本剤は、水で溶解して経口投与する。通常、2歳以上7歳未満の幼児には初回用量としてモビコール配合内用剤LD(以後LD)1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量としてLD 4包又はモビコール配合内用剤HD(以後HD)2包まで(1回量としてLD 2包又はHD 1包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 1包までとする。通常、7歳以上12歳未満の小児には初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量としてLD 4包又はHD 2包まで(1回量としてLD 2包又はHD1包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 1包までとする。通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口投与する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口投与、最大投与量は1日量としてLD 6包又はHD 3包まで(1回量としてLD4包又はHD2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 2包又はHD 1包までとする。
8. 重要な基本的注意 本剤投与中は腹痛や下痢があらわれるおそれがあるので、症状に応じて減量、休薬又は中止を考慮し、本剤漫然と継続投与しないよう、定期的に本剤の投与継続の必要性を検討すること。
2026年5月作成
本サイトでは、より良いコンテンツの提供、アクセス解析およびサイトの利便性向上のためにクッキー(Cookie)を使用しております。本サイトの閲覧を続けることで、クッキーの使用に同意したことになります。クッキーの設定変更および詳細についてはこちらをご覧ください。