当院では、排便がない状態で腸管洗浄剤を自宅で内服し、腸閉塞となった事例を経験しました。
その数年前から前処置のフローチャートづくりに取り組んでいましたが、完成には至っていませんでした。偶発症を経験したことで、在宅前処置の患者さんが「適切に腸管洗浄剤を内服できる!」「リスク回避行動がとれる!」という視点に絞り、状況に沿った行動を指示するフローチャートを作成しました。また、検査前の偶発症リスク評価も重要と考え、排便習慣チェック表を医師とともに作成し、検査オーダー時に医師が確認するようにしました。
今後も患者さんの声を聞き、評価をしながら、さらに適切な大腸内視鏡検査を行えるよう医師と協働していきたいと考えています。