大腸がんの「いま」と「これから」を知る

大腸がんの疫学

2019年のデータでは、日本国内で15万人以上の方が大腸がんと診断されていて、これはがん全体の中で最も罹患率が高いです2)3)。生涯で大腸がんと診断される割合は、男性で約10人に1人、女性で約12人に1人と言われていますね4)。


4)国立がん研究センターがん情報サービス. 「最新がん統計」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html(2025年7月15日アクセス)より作図

がんは高齢者がかかる病気のイメージがありますが、大腸がんも年齢による違いはありますか?


2)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(全国がん登録)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2(2025年7月15日アクセス)
3)厚生労働省. 「全国がん登録」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450173&tstat=000001133323(2025年7月15日アクセス)
より作図
目的:全国がん登録は、がん医療の質の向上、がんの予防の推進、情報提供の充実およびその他のがん対策を科学的知見に基づき実施するため、がんの罹患、治療、転帰等の状況を把握し、分析すること
方法:病院等の管理者は、届出対象となっているがんの診断又は治療をした場合に届出票を作成し、都道府県知事を介して厚生労働大臣に提出する。市区町村長は、死亡の届書(死亡届及び死亡診断書等)に基づいて死亡者情報票を作成し、都道府県知事を介して厚生労働大臣に提出する。厚生労働大臣は、提出された情報について照合等を行いデータベースに記録する。

これまで罹患率のデータを見てきたので、次は大腸がんによる死亡率に関するデータも見てみましょう。
2022年のデータによると大腸がんによる死亡数は年間5万人を超えていて、がん全体の中では、男性では2番目、女性では1番多いです6)7)。


6)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(厚生労働省人口動態統計)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor1(2025年7月15日アクセス)
7)厚生労働省. 「人口動態統計」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?page=1&toukei=00450011&tstat=000001028897(2025年7月15日アクセス)
より作図
目的:我が国の人口動態事象を把握すること。
方法:戸籍法及び死産の届出に関する規程により届け出られた出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の全数を対象として、毎月実施される。

大腸がんの年齢階級別死亡率(2022年人口動態統計)

6)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(厚生労働省人口動態統計)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor1(2025年7月15日アクセス)
7)厚生労働省. 「人口動態統計」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?page=1&toukei=00450011&tstat=000001028897(2025年7月15日アクセス)
より作図
目的:我が国の人口動態事象を把握すること。
方法:戸籍法及び死産の届出に関する規程により届け出られた出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の全数を対象として、毎月実施される。



2)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(全国がん登録)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2(2025年7月15日アクセス)
3)厚生労働省. 「全国がん登録」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450173&tstat=000001133323(2025年7月15日アクセス)
6)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(厚生労働省人口動態統計)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor1(2025年7月15日アクセス)
7)厚生労働省. 「人口動態統計」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?page=1&toukei=00450011&tstat=000001028897(2025年7月15日アクセス)
8)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2(2025年7月15日アクセス)
より作図


9)国立がん研究センターがん情報サービス. 「集計表ダウンロード(4.将来推計)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor4(2025年7月15日アクセス)
より作図
目的:新規がん症例/死亡数を2054年まで予測し、がん症例/死亡数の変化を分解して、人口動態の変化ががん負担に及ぼす影響を評価すること。
方法:2019年までのがん症例/死亡に関するデータを収集し、複数の統計モデルの予測性能を実証的に検証し、時系列交差検証を適用して最適モデルを選択した。


まとめ
1)大腸癌研究会編. 大腸癌取扱い規約第9版.金原出版.2018年.
2)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(全国がん登録)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2(2025年7月15日アクセス)
3)厚生労働省. 「全国がん登録」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00450173&tstat=000001133323(2025年7月15日アクセス)
4)国立がん研究センターがん情報サービス. 「最新がん統計」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html(2025年7月15日アクセス)
5)Sung JJY, et al. Am J Gastroenterol. 2019 Feb;114(2):322-329.
6)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(厚生労働省人口動態統計)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor1(2025年7月15日アクセス)
7)厚生労働省. 「人口動態統計」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?page=1&toukei=00450011&tstat=000001028897(2025年7月15日アクセス)
8)国立がん研究センターがん情報サービス. 「がん統計(全国がん罹患モニタリング集計(MCIJ))」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor2(2025年7月15日アクセス)
9)国立がん研究センターがん情報サービス. 「集計表ダウンロード(4.将来推計)」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/data/dl/index.html#anchor4(2025年7月15日アクセス)