研究開発体制

EAファーマの研究開発は、薬の種を発掘する創薬研究から臨床開発、上市後のエビデンス取得まですべての機能を有しています。化合物のスクリーニングから候補化合物を見出す探索研究部、候補化合物の安全性・体内動態を調べる非臨床開発や、承認申請のための臨床試験を行う医薬開発部、候補品の製造方法の検討や製剤化を行うCMC統括部、上市後の薬剤のエビデンスを取得しその価値を最大化するメディカル部、R&D全体を統括する研究開発戦略部などの部署があります。このうち、探索研究部は湘南アイパーク、CMC統括部は川崎にあります。探索研究部では自社での創薬研究のほか、社外とのアライアンスを積極的に進めており、社内外の強みを融合し、成功確率が低いと言われる創薬研究を少しでも高めようと工夫しています。 

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研究開発戦略

(1) EAファーマが目指す創薬(基本方針)

EAファーマでは、消化器領域における日本発のスペシャリティ・ファーマとして、消化器疾患に苦しむ患者様に寄り添い、患者様とそのご家族に幅広くソリューションを提供するヒューマンヘルスケア(hhc)企業を目指すべく、研究開発を行っています。
消化器疾患制御を通じて、トータルマネジドケア・健康寿命延伸に貢献することを目標に掲げ、慢性炎症・組織障害・線維化(消化器炎症老化)治癒により、良好な脳腸相関の維持や炎症老化の進展回避を達成し、IBDを軸とした消化器および隣地領域のアンメットニーズの解決に取り組んでいます。

(2) EAファーマの強み・重点領域

EAファーマは、エーザイグループと味の素グループの消化器領域が統合した会社であり、それぞれの会社の強みが融合された成り立ちを持ちます。特に消化器領域における研究開発には強みを持ち、EAファーマが発足して以降、レクタブルⓇ ※1、グーフィス、モビコールⓇ ※2、カログラといった薬剤を上市させてきました。消化器領域での国内外のアカデミアとの繋がり、欧州の消化器スペシャリティ・ファーマとの連携などによりさらに強固なものにしようとしています。また、最近では精神科領域の研究開発にも取り組んでいます。精神疾患の多くは消化器にその原因があることが最近分かってきました。そこで、消化器スペシャリティ・ファーマならではのアプローチで精神科領域のアンメットニーズ解決に貢献できると考えています。

※1 「レクタブル」はDr.Falk Pharma社からのライセンスのもとに販売しています。

※2 「モビコール」及びMOVICOLは、Norgineグループの登録商標です。

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(3) 創薬アプローチ・創薬基盤・創薬技術

有機合成・薬理・薬物動態・安全性・データサイエンス等、探索研究に必要なフルファンクションを保有し、消化器疾患の病態の共通の原因となっている消化器炎症老化治癒へのアプローチを軸にアンメットメディカルニーズの解決を目指しています。特に、エーザイネットワーク共通の価値観として、Human Biologyを重視しています。ヒト疾患で起きている様々な生物学的変化を解き明かすために、ヒトゲノム情報やヒトサンプルを解析することにより創薬仮説を立案します。仮説を検証する創薬技術基盤としては、汎用化された技術の外製化を進める一方、社内ではヒトの消化器の病態を反映した複数の動物モデルを活用しつつ、腸管のオルガノイドや、肝臓を構成する細胞群の3次元培養など最新技術を積極的に導入しています。モダリティについては、低分子創薬を内製の基軸としつつ、共同研究を通じて新規モダリティの取り組みを進めています。さらに、オミクスデータ解析技術やAIを活用した化合物デザインなどデジタル技術についても積極的に活用し、成功確度の向上と開発期間の短縮を図っています。これら先端テクノロジーの導入・応用にあたっては、当社の強みの一つであるエーザイ(株)・味の素(株)との強固な連携が活かされています。

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