不適切な排便コントロールの影響

不適切な排便コントロールの影響
【監修】看護師/医療経営コンサルタント 田中 智恵子 先生
患者のQOL低下、業務負担の増加、必要物品・薬剤の追加
適切な排便コントロールができずに便秘・下痢を繰り返すと、患者の苦痛に加え、そのケアに関わる医療スタッフや追加物品にかかわるコストにも影響します。排便トラブルが発生した場合のコストシミュレーションをしてみます。
参考事例:相生山病院/患者・同僚・管理者に好かれる デキるナースになるシリーズ 番外編「排便コントロールにおける栄養剤選定のメリット」より
※薬価は、2021年12月現在の価格を元に一部改変

便秘時の対応

前提条件:便秘が発生し、内服薬の調整、緩下剤の滴下を経て夜間排泄状況確認しても排泄が見られず、最終的に摘便まで至った場合の4段階を経た際の損失試算。
便秘による排泄管理の4段階(内服薬調整、緩下剤滴下、夜間排泄確認、摘便)を経た場合の損失試算を示す棒グラフ

下痢発生時の場合

前提条件:下痢が発生して、びらんが生じ軟膏塗布で処置。病衣交換、オムツ交換が1回増加した場合の1日当たりの損失試算。
下痢によるびらん発生と処置、病衣・オムツ交換の追加対応による1日あたりの損失額を示す棒グラフ

下痢未発生時の場合

下痢が発生していない場合の1日あたりの損失額を示す棒グラフ
価格については2021年当時のものであり最新の状況をご確認ください。各薬剤の使用にあたっては、電子添文をご確認ください。
資料提供 相生山病院 看護師 野村 直樹 氏

理想的な排便コントロールのポイント&メリット

生活習慣を変えることが困難な高齢者や入院患者に見受けられる慢性的な便秘症状に対しては、薬剤による治療が選択肢の1つとなります。適切な薬剤の選択で排便トラブルを予防できれば、患者の安楽、医療従事者の業務負担軽減、病院経営上のコスト削減の「三方よし」が期待できます。みなさんのモチベーションアップにもつながるような、快適な排便コントロールを目指しましょう。

生活習慣の見直し
 ・水分、食事の摂取量や内容
 ・運動と睡眠
腹部マッサージ、温罨法
排便姿勢の確認
便秘の原因にあった薬剤を選択
 ・浸透圧性下剤、刺激性下剤、新規治療薬

出典:Webサイト ナースの星【これからのナースに求められるケアの質とは?】コストマネジメントの視点より(2019年12月)
https://www.nurse-star.jp/column/1735/ 2024年6月閲覧
発行:EAファーマ株式会社 コンテンツ提供/制作・編集:メディバンクス株式会社

2025年2月作成

便秘診療のコツ

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